中日のエース川上憲伸投手(32)が、連敗ストップに向けて出陣する。14日オリックス戦(京セラドーム大阪)での先発が予想される。負ければ今季2度目の3連敗となるチームの危機でマウンドに立つ。

 川上は交流戦単独トップとなる通算13勝を挙げている「パ・リーグキラー」。しかも2連勝中と調子も上向き。5月23日日本ハム戦に投球フォームを本来のワインドアップに戻してから、直球のスピードは常時145キロ前後を計測。「直球が良くなっている」と手応えをつかんでいる。

 交流戦18試合で先発投手に白星がついたのは5試合。山本昌1勝、小笠原2勝、川上2勝だけ。山本昌は5月21日楽天戦後は3試合勝ち星がなく、小笠原も11日ソフトバンク戦で今季最短の3回1/3でKOされている。中日は06年から2年連続で交流戦に勝ち越しているが、今季は6試合を残し7勝11敗。勝ち越しに望みをつなぐためにもエースにかかる期待は大きい。

 川上はこの日、ナゴヤ球場で調整してから大阪入りした。「セ・パで、交流戦に一番勝っているのはうれしい」と話しており、剛球でねじ伏せる本来のピッチングで沈滞ムードのチームにカツを入れる。【益田一弘】