左手首を痛めている日本ハム中田翔内野手(19)の実戦復帰が、7月以降にずれ込むことが濃厚になった。17日、イースタン・リーグ巨人戦が行われたが、中田は15日の同西武戦に続いて欠場した。福田トレーナーは「炎症がとれるまでに10日から2週間くらいはかかる」と見通しを語った。

 バットを握れないジレンマが長引きそうだ。試合中、ボールボーイを務めた中田は「痛みは変わりません。すぐ治るという感じではないです。ウズウズ?

 仕方ありません」と悔しさをにじませた。病院に行く予定こそないが、今月いっぱい安静が必要な見込みだ。

 今後は下半身中心のトレーニングメニューを組みながら、患部の治療に専念する。また同時にリストの強化もはかっていくが、「(2週間もバットを振れないのは)今までにないです。小さいころ以来かな」と不安げな顔を見せた。屋内練習場では右手のみでティー打撃もしてみたが、表情は晴れなかった。

 球場から寮への移動中は「試合に出られへんから」と、ファンへのサインや写真撮影にいつも以上に時間を費やした。プレーでファンサービスするために、今は早期完治を目指すことが1番だ。【本間翼】