左手首を痛めている日本ハム中田翔内野手(19)の前半戦復帰に黄色信号がともった。イースタン・リーグ、ヤクルト戦が雨天中止となった26日、水上善雄2軍監督は「まだキャッチボールもしっかりできていない状態。(復帰は)よくても(7月)中旬。もしかしたら下旬くらいになるかもしれない」と話した。7月1日の同ロッテ戦あたりとみられていた当初の復帰予定からは、大幅にずれ込むことになりそうだ。

 この日も中田は至近距離でのキャッチボール以外はランニングなどの別メニュー調整。福田トレーナーは「打ち始めるまで、あと1週間から2週間かかる。骨に異常はないので靱帯(じんたい)の損傷。(以前にけがした)他の選手でもそれくらいかかっています」と説明した。

 8月2日にはフレッシュ球宴(山形タカスタ)も行われる。「由規や唐川たちと一緒にやれるのは楽しみですし、楽しみながらも思い切ってプレーしたい」と話している中田だが、水上2軍監督は「(7月下旬までに)試合に出ていなければ、出すわけにいかないでしょ」と最悪の場合辞退することも示唆した。

 25日には関節サポートサプリを注文するなど、早期復帰へ意欲を見せる中田。「手首に負担のかからない捕り方も覚えていかないと」と試行錯誤は続けるが、復帰プランは白紙の状態だ。【本間翼】