右肩痛で2軍調整中の吉見一起投手(23)が、ファームで実戦復帰する。19日からのウエスタン・リーグ・ソフトバンク2連戦(雁ノ巣)を翌日に控えた18日、福岡遠征に帯同。3イニングをめどに、約1カ月ぶりに復活登板する。

 吉見はこの日、キャッチボールやダッシュなどの練習を行った。出発前には「肩の不安はほとんどないです。今はキャッチボールは気分よくできているし、そういう時は試合でもうまく投げられた。あとは実戦でストライクが入るかどうかをしっかり確認したい」と明るい表情で話した。

 吉見は開幕からフル回転して29試合に登板して8勝3敗、防御率3・16の成績をマーク。交流戦ではセットアッパーとして連投もこなして、前半戦好調の立役者となった。だが右肩の痛みを覚えて7月21日に出場選手登録抹消。初選出されていた球宴を辞退していた。落合監督は「今年1年だめかもわからない」と今季絶望も視野に入れていた。

 しかしリハビリの成果があって、約1カ月で実戦復帰にこぎつけた。吉見は「1軍ではカウントを悪くして崩れることが多かったので、それを修正したい」と話した。チームは2位巨人と3・5ゲーム差をつけられ、4位広島には1ゲーム差に迫られている。争いが激化するシーズン終盤の修羅場に向けて、吉見の復活はチームにとって朗報になる。【益田一弘】