<ロッテ2-3日本ハム>◇26日◇千葉マリン

 日本ハムの先発スウィーニーが7回4安打2失点の好投で、チームトップタイの11勝目をマークした。ダルビッシュと肩を並べる勝利数に「彼はもう15勝しているよ。(北京五輪で)1カ月いなかったからそれはなしにして、勝利はうれしいよ」。自身5連勝を満足そうに振り返った。

 我慢の投球だった。2回に今江に2点適時打を許す苦しい展開だったが、3回以降は粘り強く投げた。「直球のコントロールが一番良かった」。7回2死二、三塁でベニーの強烈なスピンがかかった三ゴロを稲田が処理。「あれは助かった」。ベンチでは稲田の丸刈り頭をさすってたたえた。

 来日2年目で最多の8奪三振。本来は打たせて取る技巧派だが、球のキレがあった証しでもある。「奇跡だね。そんなピッチャーじゃないからラッキーだったよ」。その分、球数も費やしたが「そのために練習してきたんだから、疲れることはない」と頼もしかった。

 ここまで通算17勝だが、これで千葉では4勝目。本拠地札幌ドームに並ぶ勝利数で敵地では最も多い。梨田監督も「いいボールが来ていたね。この前、150球を投げていたから下地ができていた」と冗談交じりに熱投をたたえた。7月8日の黒星以来、登板7試合で不敗の助っ人右腕は「残り30試合を切って大事な試合が続くからね」。ダルビッシュに続く、もう1本の大黒柱になっている。【村上秀明】