<中日6-1横浜>◇5日◇ナゴヤドーム

 中日のスーパーサブ・デラロサが来日初の3打点とミラクル守備で山本昌をもり立てた。2回1死一塁で横浜先発ウッドから左越えに先制5号2ラン。4回には左翼線に適時二塁打を放った。4回無死二、三塁の遊撃守備では深めの守備位置で村田のゴロをさばき、迷わず本塁送球。スタートが遅れた三塁走者仁志を三本間で挟殺した。「打撃はあまり考えすぎないようにした。4回の守備は速い打球なら本塁に投げるつもりだった」と振り返った。

 必死のプレーを続けている。先月15日、妻と4人の子どもが故郷ドミニカ共和国に帰国した。休日には連れだって自宅近くの大型ショッピングセンターに出かけ、アイスクリームをなめるのが楽しみだった。「寂しいけど、ボクは野球で家族を食べさせているから」。来季契約を勝ち取るためにも、単身赴任で野球に集中している。

 正遊撃手井端が右ひざ靱帯(じんたい)損傷で戦線離脱し、デラロサにかかる期待は膨らむ。落合監督は「パパ(デラロサ)はああやって本能でやってくれたらいい。まさかあそこでホームに投げるなんて。おそらく井端でもできない」と守備を絶賛。クライマックスシリーズ(CS)進出争いのキーマンの1人だ。【村野

 森】