ロッテ・サブロー外野手(32)が3日、06年に取得していたFA権をメジャーも含めて行使する可能性を示唆した。「ここにいて成長できるのか。バットマンとしてもっと上を目指さないといけないし、国内だけでなく海外も含めて考えたい」と話した。

 2年前の06年にFA権を取得した時は、水面下で巨人、中日などが獲得の可能性を調査していた。「あの時は成績が良くなくて自信がなかったのと、家族の反対もあった」と、行使せずに残留し、2年契約を結んだ。だが再び巡ってきた今年は状況が違う。「子供も小学校に上がって落ち着いた。家族にも『自分で決めなさい。ついていくから』と言われている」と話した。

 家族の後押しもあり、大きな決断を下す可能性もある。数年前からメジャーに興味を持ち、最近ではメジャーの右翼手と自分を比較しながらテレビ中継を見ているという。「あの福留でもあの成績だからね…。でも32歳で一番脂が乗っているからチャレンジしたい気持ちもある」と前向きに話した。

 国内でも阪神、ソフトバンク、日本ハムなど右の外野手が手薄な球団もあり、FA宣言すれば争奪戦となりそうだ。本多球団部長は「絶対に必要な戦力ですから、何としても残ってもらいたい」と話し、近日中にも残留交渉を行う予定。