阪神が、ロッテ橋本将捕手(32)がフリーエージェント(FA)権を行使した場合に獲得に乗り出すことが分かった。来年で41歳を迎える矢野の後継者探しが数年来の課題。球団は橋本の守備力、打力ともに高く評価し、複数球団による争奪戦も覚悟している。

 球団関係者は「捕手のFA選手はなかなか出てこない。打力もあるし、肩も申し分ない」と高く評価していることを明かした。橋本は今季、規定打席には達していないが、打率3割1分1厘、11本塁打の好成績を収めた。今季年俸は推定3500万円。今年から制定されたチームの年俸ランクは「C」に属す。このCクラスのFA選手を獲得した球団は、人的、金銭補償を免除されるメリットがある。球団首脳は「宣言した場合は、複数球団が名乗りを上げるだろう。(提示する)金額が上がるのは、やむを得ない」と話している。