中日岩瀬仁紀投手(33)が25日、来季もチームに残留することが濃厚となった。岩瀬は昨年オフにFA権を取得したが、行使せず1年契約を結んだ。FA宣言すれば国内他球団、メジャー複数球団が獲得に乗り出すことが必至だけに今オフの動向に注目が集まっていたが、関係者によれば本人は残留する意志が強いという。

 「今話せることはありません」。CS終了後、岩瀬は自身のFA権行使について口を閉ざした。ただ西川球団社長が「もちろん残ってほしい。我々が望む結果になってほしい」と残留へ自信を見せたように水面下ではシーズン終盤に球団が残留要請を行い、手ごたえを得ていた。

 4年契約を用意する球団側と近日中にも正式交渉を行う予定。岩瀬は99年に入団以来、10年連続で50試合に登板。05年から本格的にストッパーに定着し、今季36セーブ。通算193セーブを挙げている。