27日に阪神の監督就任会見に臨む真弓明信氏(55=日刊スポーツ評論家)に、球団がビッグな「祝儀」を用意していることが26日、分かった。

 歴史的なV逸からの逆襲が来季のテーマとなるが、戦力の整備は必須の条件。球団首脳は「今年のオフはたっぷりと資金を準備しておかないといけない」と不敵に笑い、総額30億円の資金を用意する。FA宣言した場合、横浜三浦&ロッテ清水のW獲得を目指し、両者に3年8億円の条件提示を基本線に交渉に乗り出す構えだ。矢野、野口と高齢化が進む捕手の強化も課題。ロッテ橋本に破格の3年5億円を上限とする案がある。

 新外国人では、現役メジャーリーガーのホセ・バティスタ内野手(28=ブルージェイズ)を最有力候補に挙げているが、今季の年俸は180万ドル(約1億7100万円)と決して安くはない。それでも右の大砲加入は長年の課題。2年5億円がベースとなる模様だ。バティスタの入団が決定しても、さらに追加の野手獲得を検討する可能性もある。

 坂井オーナーは「既存戦力の底上げもにらむが、初めから(補強費に)制限がある話ではない」と大号令をかけており、30億円のバックアップで真弓阪神が力強く発進する。