ソフトバンクが今ドラフトの育成枠候補として、四国・九州アイランドリーグ・香川オリーブガイナーズの堂上隼人捕手(26)をリストアップしていることが26日、分かった。堂上は武相高から横浜商大、社会人の日産自動車を経て同リーグに入団。3年目の今季は78試合に出場、リーグ7位の打率2割9分、5本塁打、44打点をマークした。横浜商大時代から強肩捕手としてドラフト候補に挙がる存在だった。今年2月には米大リーグ、レッドソックスがマイナー契約を検討したが、ビザが取得できず契約には至らなかった。

 ソフトバンクは3軍構想も視野に入れた、育成選手の大量獲得構想を水面下で練っている。王貞治最高顧問は「育成とかも増えるでしょう。楽天の中村、内村とか出てきたし、特殊というかスペシャリストをね」と、一芸に秀でた育成選手を獲得する方針を打ち出している。「うちは完全に追いかける立場。下はないんだから、そういう意味では思い切ってやれる。秋山新監督にいい戦力を渡さないとね」と積極補強によってチーム再建を行う考えで、その補強ポイントの1つが捕手だった。

 竹内孝規COOは「独立リーグの選手が持つハングリーさ、野球に打ち込む姿勢は、今の選手たちには刺激になる」と話す。ソフトバンクはこれまで育成枠で4選手を獲得し、西山、小斉、吉川の3選手を支配下登録した実績もある。30日のドラフト会議まで育成枠を含めたリストアップ選手の調査を続け、最終的な指名人数を決定する。