中日の分離秋季練習が29日、ナゴヤ球場、愛知県知多郡の阿久比球場で行われた。中田、朝倉ら10投手は阿久比で8時間のハードメニューに臨んだ。

 次代のエース候補たちも疲労困憊(こんぱい)だった。午前9時30分からの練習は、日が暮れた後の午後5時30分まで続いた。全員が投球練習を行い、約40分のアメリカンノック、5キロ走をへて、最後は1時間のプールトレーニング。食事は順番に摂り、各メニューはほぼぶっ続けだった。朝倉は「初日からやばいっす。結構ハードだった。やるしかないです。頑張ります」。中田も「なかなかきついです。また明日から頑張ります」と苦笑いだ。

 阿久比組に選ばれたのは、いわば“強化指定選手”。右腕血行障害の影響で3勝に終わった朝倉や、7勝止まりの中田も主力特権をはく奪されリストアップされた。昨年先発3本柱の一角として活躍した両投手にとっては、来季へ助走する場。徹底的に体をいじめ抜くことで、復活へのヒントをつかむ狙いがある。

 森バッテリーチーフコーチは「8時間?

 そんなにやったか」と平然と話した。ハードトレは11月2日の休日をはさみ、7日まで続けられる。【桝井聡】