中日落合博満監督(54)は10月31日、中村紀洋内野手(35)を来季一塁へコンバートすることを明言した。すでに中堅森野を来季は内野に専念させることを明かしている指揮官は「森野をどこで使うかと言えば一塁か三塁だろう。中村紀?

 あの動きでは三塁で使えない」と話した。森野が三塁を守れば、中村紀が守れるのは自動的に一塁だけとなる。

 コンバートの裏には「守りの野球」を復活させる意図がある。落合政権最低のリーグ3位に終わった原因について落合監督は「もう1回、守りをしっかりしないといけない。投手に安心感を与える守りにしないといけない。今年の投手陣はあのメンバーではよくやった方だろう」と話し、まず内外野の守備固めから着手する方針だ。

 今年、中村紀は三塁手として2年連続7度目のゴールデングラブ賞を獲得したが、落合監督は「なんで賞をもらえるんだ?

 ハンドリングがうまくても動きが悪ければ使えない」と守備範囲の狭さを指摘。一塁手ウッズが退団濃厚とはいえ中村紀がスタメン出場するためには一塁を死守するしかない。【鈴木忠平】