阪神の補強戦略が修正を強いられることになった。FA権行使の動向に注目していたロッテ橋本将捕手(32)が3日、千葉市内の球団事務所で交渉に臨み、FA宣言せずに1年契約7500万円(推定)で残留することが決定した。同様に関心を示していた清水直行投手(32)も「球団側が新しいプランを持ってきてくれたし、いい話し合いができた」と残留に前向きな姿勢を見せた。

 阪神にとっては残念なニュースだ。FA市場では、バッテリー部門の強化に取り組む方針だった。清水直の残留が正式に決定すれば、一気に2人の候補が消えることになる。残るは、去就を決めかねている横浜三浦。資金的にも余裕が出るため、基本線としている3年8億円の条件提示を上積みする可能性もある。ただ三浦も残留の選択肢があるため、トレードを含めて補強戦略の見直しを余儀なくされることになった。