中日に入団が内定している元西武の河原純一投手(35)が8日、ナゴヤ球場で行われている秋季練習に初めて参加した。新天地での復活にかけるため今月25日までの秋季練習中は球場に隣接する選手寮「昇竜館」に一時的に入寮して練習に励む決意を明かした。

 「楽しみというより緊張感があります。チャンスをいただいたのでなんとかチームの力になりたい。早く自分の状態を知ってもらうためにも寮に泊まり込んで練習に参加します」。ランニング、ウエートトレーニングなどで汗を流した河原は、まず入団内定をくれた球団に感謝の気持ちを口にして、寮生活を送りながら秋季練習に参加する意気込みを語った。

 河原は10月31日に阿久比球場で入団テストを受け、今月4日に落合監督から事実上の「内定」をもらった。正式契約は結んでいないが、1日も早く自身のコンディションをスタッフに知ってもらうため、寮に寝泊まりしての練習参加を決めた。かつて日本シリーズ胴上げ投手になった右腕もなりふり構っていられないのだ。

 年内には東京の自宅から名古屋への引っ越し準備をする予定。「自主トレ先などはまだ未定ですが、中日の設備はすごいですね」。今年はどこにも所属せず野球浪人として活動していただけに、河原の表情には野球ができる喜びにあふれていた。【鈴木忠平】