横浜が新外国人選手としてレイズのダン・ジョンソン内野手(29)を獲得することが18日、分かった。すでに移籍で合意しており、近く球団から発表される。

 最下位からの巻き返しを図る横浜に、待望の左の大砲が加わる。ジョンソンはメジャー通算44本塁打。今季は開幕直後にアスレチックスを解雇されると、岩村の所属するレイズに移籍。マイナーが続いたが、9月9日にメジャー昇格し、ア・リーグ東地区首位を争うレッドソックス戦にいきなり出場。3-4の9回、代打で守護神パペルボンから同点ソロを放った。この回、さらに勝ち越して逆転勝利。負ければ首位陥落の試合だった。土壇場でチームを救う1発を放ち、メジャーで一足早く前年最下位からの優勝に貢献した。

 18本塁打した07年は“大物打ち”を発揮した。レッドソックス・シリング、ヤンキース・ペティットから本塁打。ヤンキース井川からは、ヤンキースタジアム3階席に飛び込む特大の1発を放っている。長打力に加え、選球眼にも定評がある。07年は、メジャー117試合で72四球。制球重視の日本野球にも対応可能と判断された。

 横浜は村田、内川、吉村と右の強打者はそろうが、左打者が手薄。大矢監督も「藤田、石川がどれだけ伸びるか」と、左打者育成を課題に挙げている。ジョンソンは本職は一塁だが、外野も守る。一塁には首位打者内川が控えており、現時点では左翼が濃厚だ。来季、進退を懸けて3年目シーズンに臨む大矢監督にとって、頼もしい戦力となりそうだ。

 [2008年12月19日7時0分

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