巨人原辰徳監督(50)が09年のスローガンを「維新」に決めた。過去2年間は「奪回」をテーマにリーグ連覇を達成したが、日本一には届かなかった。WBC日本代表監督としての重責も担う今年はスローガンを一新。日本を世界一に、そして巨人を02年以来の日本一に導く決意を「維新」の2文字に込めた。

 監督に就任してから毎年新年に座右の銘を決め、自らを奮い立たせチームへの愛情を示してきた。02年は「不動心」、03年は「勇気」、06年は「情熱」、07~08年は「奪回」だった。今年は「維新」という言葉を選んだ。

 原監督

 チームは変わらなければならない年。さらに強いチームをつくり、前進するという思いを込め選びました。

 巨人は変革期を迎えている。ここ数年は不動のメンバーで戦ってきたが、昨年は高卒2年目の坂本がレギュラーの座を奪い、ドラフトで将来の4番候補の大田泰示(18=東海大相模)を獲得。チームの勢力図は変わりつつある。原監督にとって、09年は新たチーム像をつくり上げる重要な1年になる。

 シーズン開幕前の3月には日本代表監督としてWBC連覇の期待もかかる。世界一と日本一。大きな目標を両立させれば、日本球界に新たな歴史を刻む。原監督の「維新」の1年が幕を開けた。【広瀬雷太】

 [2009年1月1日7時4分

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