横浜三浦大輔投手(35)が関西独立リーグ・神戸9クルーズ所属で史上初の女子プロ野球選手となった現役女子高生・吉田えり投手(16=川崎北)と、来週にも横浜スタジアムで合同自主トレを行うことを明かした。7日、千葉・長生郡での自主トレではサッカーのミニゲームや坂道ダッシュをこなした。だれからでも学ぶという、原点回帰だった。

 三浦

 吉田えりちゃんと合流します。投手陣もいっぱいいるんで全員ナックルボールを教えてもらおうと。球種が1つ増えれば武器になる。教えてくれるか分からないけど(笑い)。

 異色タッグが実現する。縁があった。神奈川県内の飲食店でバッタリ出会い、吉田の小学生時代に自宅前が通学路であったことを知る。意気投合し、自主トレ参加を受け入れることを決めた。

 三浦

 遊びでキャッチボールでは投げたことはありますよ。投げられるかどうかは別として、何かのきっかけになればいいと思う。

 昨年オフにFA宣言した際は、これまでの野球人生を深く振り返った。野球を始めたとき、プロ入りしたとき、そしてこれから先…。「残りの野球人生も1年1年が勝負。1試合1試合だし1球1球。間違いなく折り返しているし充実したものにしたい」。

 過去に例のない道を歩もうとしている吉田の姿は、FA残留で再スタートを切る三浦にも刺激となった。もちろんプロ球界の先輩として「聞かれれば全部教えます」。情熱のナックルボールがニュー番長の武器になる。【今井貴久】

 [2009年1月8日8時15分

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