ロッテが獲得を目指していた井口資仁内野手(34)と大筋で合意に達し、20日にも入団を正式発表する。瀬戸山球団社長は19日、「明日、井口の代理人が球団事務所に来ることになっている。最終的な詰めの話し合いです」と話した。優勝した場合やMVP獲得した場合のインセンティブについて最終交渉を行う予定だ。

 ロッテは7日に行った井口との初交渉で、3年5億4000万円プラス出来高と「監督手形」を提示した。背番号もミスターロッテの象徴である「6」を用意するなど最大級の誠意を示した。その後、細かいニュアンスの違いを電話で確認して条件を詰めてきた。石川副代表は「明日は30分くらいで終わると思う」と、すんなり合意の手応えをつかんでいる。

 井口は昨年フィリーズを退団後、日米複数球団からオファーがあったが、ロッテの3年という長期契約が入団の決め手となったようだ。というのも昨年はトレードやケガで1カ所に定住出来ず、精神的に苦しいシーズンとなった。移籍の第1条件に「ポジション確約」を挙げ「昨年は家族に迷惑をかけたし落ち着いて野球に取り組みたい」と話していた。

 長女に英語教育を続けさせたいという方針についても、インターナショナルスクールに通わせることで折り合いをつけ、生活環境面でも問題ないと判断したようだ。井口はロッテ関係者に「チームの日本一に貢献したい」と話しているという。現在、沖縄で自主トレ中で、2月1日のキャンプからチームに合流することになりそうだ。

 [2009年1月20日8時34分

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