<オープン戦:広島1-0ヤクルト>◇14日◇広島

 広島は、対ヤクルトとのオープン戦で1-0の完封勝利。ブラウン監督が指揮を執った06年以降、公式戦、オープン戦を通じて初の5連勝だ。5投手の継投で1点を守りきった。

 初回、1死二塁。梵がヤクルト先発李の内角直球をとらえ、左中間へ適時二塁打。この“スミ1”を丁寧に守った。立役者は篠田、斉藤の若手左腕コンビ。先発篠田は初回、1死一、二塁のピンチを招くが、4番ガイエルを141キロ直球で遊ゴロ併殺。2回も1死一塁の場面で140キロで併殺。威力のある直球を軸に3回3安打無失点。前回登板では3失点だったが、この日は打たれても崩れない強さを出した。「思い切り腕をふって直球を投げようと思っていた」。

 斉藤も負けてはいない。4回からマウンドに上がり、3回2安打無失点。15秒ルールでボールをとられリズムを崩したが、それでも本塁は踏ませなかった。「15秒ルールは『えっ』って思いました。今日は内容が悪かった。もっと低めに丁寧に投げないと」。調子は悪くても結果を出す。斉藤はこれでオープン戦通算5イニング無失点だ。

 7回以降は新外国人のドーマン(レイズ3A)、シュルツ、永川が1イニングずつを抑え完封。ブラウン監督は「今日の試合は投手陣の働きが大きかった。今日のリリーフ3人は、シーズン中でもこの順番で投げることもある。チームはいい試合を続けている」。12日の中日戦では6点差を大逆転。その前日の11日巨人戦はこの日と同じ1-0。バリエーションのある勝ち方がカープの勢いを表している。【網

 孝広】

 [2009年3月15日10時54分

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