オレも続くぜ!

 広島・大竹寛投手(25)がチーム28年ぶりの快挙に挑む。対中日戦で若い前田健、篠田両投手が連続完封勝利を挙げ、8年目の大竹も大いに刺激を受けた。13日はマツダスタジアムで調整を行い「(2人に)負けたくない気持ちはある」と話した。広島投手の3試合連続完封勝利なら、1981年(昭和56)以来となる。快挙達成で、チームにさらに勢いをつけてみせる。

 若い2人の快投を目の当たりにして、燃えないわけがない。大竹は、きっぱりと言った。「(連続完封勝利は)素晴らしいですね。(自分も)負けたくない気持ちがあります」。

 14日の横浜戦の登板が濃厚な大竹は、この日、マツダスタジアムで約2時間、ストレッチなどで調整に励んだ。

 対中日3連戦では、初戦こそ大敗したが、続く2試合は3年目の前田健、2年目の篠田の若手投手が連続完封勝利を飾った。2人の活躍に、8年目の大竹も「刺激を受けていますよ。練習のときとかでもね」と燃える大竹に、今季初勝利だけでなく、2人に続く3試合連続完封勝利も期待される。

 広島投手の3試合連続完封勝利は、1981年8月14日~16日以来、28年ぶりの快挙となる。大竹は「マウンドに上がったら、相手との勝負、自分との勝負です」と自らに言い聞かせるように話した。

 大竹は、7日の阪神戦に今季初登板したが、5回を3失点と納得のいくピッチングが出来なかった。その反省をいかして「投球にもう少し強弱をつけていきたい。配球やリズムも変化をつけていきたいですね」という。横浜戦は昨季も3勝(1敗)と相性もいい。「横浜との相性とかは考えません。どの相手でも、1球1球考えて投げていきます」。

 小林投手コーチは「前の2人が完封したことを背負わずに、自分のピッチングをしてくれればいい。大竹は状態は悪くないし、投げるべき時に投げるべきところへ投げられるかだ」と指摘した。

 チームは開幕9試合を終えて5勝3敗1分けと、好スタートを切った。大竹もその勢いに乗り、さらに加速させるつもりだ。【高垣

 誠】

 [2009年4月14日11時0分

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