<横浜1-5阪神>◇17日◇横浜
これがエースの実力だ。阪神安藤優也投手(31)が横浜相手に7回5安打1失点の力投で、3日ヤクルトとの開幕戦以来2勝目を挙げた。前回登板で左足首を負傷していたが「心配無用」の投球を披露。横浜三浦とのエース対決に完勝して、虎のエースのプライドを示した。真弓明信監督(55)も初の抗議に出るなど闘志満々で、チーム全体で2連勝をもぎ取った。
安藤が安定した投球で、チームに7、8日広島戦以来、今季2度目の2連勝をもたらした。負ければ単独最下位に落ちるという重圧の中、横浜打線を7回5安打1失点。4、5回以外は三塁を踏ますことなく、今季2勝目を手にした。「連勝できてよかったです」。帰りのバスに乗り込んだ瞬間、ナインから「ナイスピッチング」と声を掛けられ、ようやく表情を崩した。
10日の巨人戦(東京ドーム)で左足首を負傷。1度、自身の登板を飛ばし、万全の状態に戻してから先発する案も考えられたが、そんな不安も吹き飛ばす立ち上がりだった。初回。先頭石川を空振り三振に仕留めると、後続2人もピシャリ。3者凡退と最高のスタートを切った。「金本さんが打ってくれたからね」。試合開始直後に主砲の3ランで先制。負けは許されない展開だった。
4回に1点を失い、続く5回にも連打で1死一、二塁のピンチを背負ったが、ここでも安藤“らしさ”を見せた。打席には3番内川。昨季の首位打者で、自身も4割5分5厘(11打数5安打)と打ち込まれている相手に、厳しいシュートで右飛。続く4番吉村にも内角を攻め続け、最後はやはり142キロシュートで三ゴロに仕留めた。「狩野君がうまくリードしてくれたおかげです」。昨オフのFA騒動で、開幕投手を争う間柄になっていた可能性のあった三浦に投げ勝った。「横浜のエースなので我慢して投げた」。プライドをかけての登板だった。
左足首を負傷した前回登板からこの1週間は、仲間に心配を掛けないよう、明るく努めてきた。練習では負傷2日後からダッシュする姿を見せ、グラウンドではバントの苦手な後輩の久保に構えのレクチャーをする場面も見られた。周囲にも「大丈夫、大丈夫。足は本当に問題ない」と言い聞かせてきた男は、勝利という最高の形で、結果を示した。【石田泰隆】
[2009年4月18日12時8分
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