<横浜4-9阪神>◇18日◇横浜

 鮮やかな放物線にひと筋の光を見た。阪神「5番」の夜明けは近い。新井貴浩内野手(32)が不振脱出の3号アーチを放った。4回表2死。横浜グリンが148キロ直球で内角を突く。かなり厳しい攻めだった。「うまく回ることができた」。ヒジをたたみながら、こまのように美しくバットを振り抜いた。弾道は左翼席中段まで伸びた。「先制点がほしかったので、うまく打ててよかった」。スコアレスの均衡を破る納得の一打だ。

 道を切り開くには、自分のバットしかない。4番が打てば打つほど、新井の精彩を欠いた打撃が目立った。打率は2割台半ばで低迷。17日には「後ろを打つ新井さんがしっかりしない…」と金本に皮肉を言われる始末。これに対しては「ノーコメント」と言葉をグッと飲み込んだ。

 真弓監督は「これがきっかけになるんじゃなくて、きっかけにしないといけない」と話した。5番三塁という重要なポスト。チームの主軸は自分の力で苦境を乗り越えなければならない。ただ今季初の3連勝に、新井はこんな感想を漏らした。「何連勝でもしたい」。金本のバットが曇る日は必ず来る。新井がチームを救う日も必ず来る。【田口真一郎】

 [2009年4月19日8時55分

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