プロ野球各球団も新型インフルエンザの感染拡大を深刻に受け止めている。中日の落合博満監督(55)はナゴヤドームで行われた横浜9回戦の試合前に、国内での感染が確認された現状を危惧(きぐ)。「開催するか中止にするかは最終的に国の判断だ。オレたちは決定に従うだけ」とした上で、不特定多数の人が集まるプロ野球の試合について言及した。

 落合監督

 野球界に1人(感染者が)出たら、その試合だけでなく全試合中止だぞ。そのくらいのことだ。軽々しくは言えない。学級閉鎖だって1週間といっても終わらないかもしれない。プロ野球は1週間休んだら8日目に再開できるようなもんじゃない。へたしたらシーズンが終わるよ。

 自らは今回の騒動以前から移動時にマスクを着けるなど体調管理に気を使っている。それだけに、感染の広がりが気にかかるようだった。

 巨人、阪神、日本ハム、ソフトバンクなどは選手、スタッフらチーム全員に移動中のマスク着用を義務付けることなどの検討に入った。18日に交流戦の日本ハム戦のため空路札幌入りする巨人は、うがい、手洗いの励行も改めて選手に促す。坂本は「うがい、手洗いはずっとやっています。夜も風邪をひかないようクーラーはつけません」と、選手も意識を高めている。

 日本ハム、ソフトバンクは17日の移動から全選手、関係者にマスクを支給した。ソフトバンクの東チーフトレーナーは「当面の間、移動中は着けるでしょう」と説明。発熱などの症状がある場合は速やかに報告し、状態によっては球場立ち入りを禁止する可能性もあるという。

 [2009年5月18日8時48分

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