阪神真弓明信監督(55)が24日、09年版3番&5番に猛ゲキを飛ばした。新助っ人として獲得する元西武ブラゼルについて「当分はどのくらいの調子なのか見ないといけない。今の3人でしっかり固めてもらうのが、チームとしては安心できる」と鳥谷、新井の復調を期待した。

 ブラゼルは一塁と三塁が本職。指揮官は「外野もできるかどうか聞いてみる」と幅広く起用法を模索する一方で、当面は主軸には組み込まない考え。ただ、チーム内競争も結果がすべて。「それで点が取れないとなってくれば、考えないといけない。なるべく、そうならないようにしてほしい」。新助っ人のクリーンアップ争い参戦に含みを持たせた上で、いまひとつ調子が上がらない鳥谷、新井の奮起を促した。

 現在、新井は打率2割1分5厘、5本塁打。金本の後ろを担う重責に苦しみ、まだ本調子とはいえない。鳥谷は打率2割6分1厘、5本塁打。22日オリックス戦で11打席連続ノーヒットから脱出したが、一時は大不振に陥っていた。ともに22打点で、金本の38打点には遠く及ばない状況だ。

 この日のロッテ戦は試合途中で雨天中止となったが、3番鳥谷は初回1死二塁から左飛に倒れるなど“2打数無安打”。5番新井も2死一、二塁から中飛に倒れ、“1打数無安打”だった。ただ、指揮官は上昇の兆しに敏感だ。「(新井の)センターフライは感じが良かった。1歩間違えばホームランというタイミングだった」と説明。連日、密着指導を続けてきた2人の、完全復調を願っている。

 [2009年5月25日11時54分

 紙面から]ソーシャルブックマーク