阪神久保康友投手(28)が古巣を相手に移籍初勝利を狙う。25日のロッテ戦(甲子園)に先発予定の右腕は、ここまで7試合に登板し、0勝2敗。防御率3・05と好投しながらも白星に見放されてきたうっぷんを、古巣ロッテにぶつける覚悟だ。「とにかく自分の投球を心掛けることが大事。試合が始まると(相手のことも)気にならない」。登板前日の24日の練習では、かつてのチームメートと1時間近くも話し込む姿が見られたが、練習後はきっぱり、心を入れ替えていた。

 前回登板した19日のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)では、移籍後最長となる8回を投げきり、2安打1失点。前々回の13日広島戦(甲子園)でも7回途中無失点と、調子が上向きなことは間違いない。「とにかく自分の色を出すこと。勝ててないからという焦りもありません」。古巣退治に成功した時、久保の09年シーズンがようやくスタートする。

 [2009年5月25日12時12分

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