<オリックス5-7中日>◇2日◇京セラドーム大阪

 中日の逆転劇で史上初の珍記録が誕生した。主人公は3番手で登板した小林正人投手(28)だった。2点差の7回1死一、三塁で登板。カウント0-1から日高のスクイズミスを誘って、捕邪飛の併殺でピンチを切り抜けた。8回の攻撃で逆転し、2球で勝利が転がり込んだ。

 これで今季は3球で2勝を手にした。4月24日巨人戦では1-1の9回、2死一塁で登板。李承■を初球で一飛に仕留め、延長10回に勝ち越し。プロ通算27人目となる1球での白星を挙げた。これまで1球と2球の両方で勝利を挙げた投手は3人いるが、1シーズンで両方を達成したのは史上初だった。小林正は「2点差だったんでここを抑えれば、何とか勝つチャンスはあるかなと思った。スクイズは外したわけではないんですが…。史上初?

 そうなんですか。また次もチャンスがあったら頑張りますよ」とニヤリ。今季は9試合で防御率0・00。走者を背負う場面での登板が多いが、貴重なワンポイントとして支えている。※■は火ヘンに華

 [2009年6月3日9時20分

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