<日本ハム10-11中日>◇14日◇札幌ドーム

 落合中日が1イニング7得点の猛攻で逆転勝ちした。日本ハム4回戦は初回に4点を先制される苦しい展開だったが、得点圏打率が4割を超えるクラッチ・ヒッター井端弘和内野手(34)の3安打4打点の活躍などで「借金生活転落」の危機を救った。

 初回に先発川井が4失点した直後の2回1死一、二塁。落合監督は9番谷繁に送りバントを指示した。

 「1アウトから谷繁さんがバントしてくれた。(ベンチに)信頼されているなと思った。大先輩が送ってくれたわけですから」。井端は意気に感じ、3-4と1点差に迫る2点タイムリー。開始直後の失点で意気消沈したナインのハートに火をつけた。

 続く3回、英智の2点タイムリーで逆転に成功すると、なお満塁から井端がスライダーを左前へ2点タイムリー。井端は5回にも二塁打を放って3安打4打点の大暴れ。リーグ3位の打率は3割1分9厘まで上昇した。得点圏打率はリーグトップの4割1分3厘まで上がった。2番荒木は「今は井端さんにまわせば得点になる可能性が高い」と言う。今季は首位打者を走る巨人坂本が注目されるが、同じ「1番遊撃手」として井端が猛追を開始した。

 [2009年6月15日7時22分

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