巨人の5年目、木村正太投手(23)が、7日からのヤクルト3連戦(東京ドーム)でプロ初先発する可能性が出てきた。広島との北海道シリーズを1勝1分けと勝ち越したチームは6日、午前中の航空機で帰京。先発投手陣を除き原則休養日とし、3位ヤクルトとの対戦に備えた。7日に先発予定の内海らは東京ドームで調整。寮生の木村正は、東野とともに川崎市のジャイアンツ球場で行われた練習に参加した。

 木村正は04年ドラフト5巡目で巨人に入団。5月24日オリックス戦で初登板し、今季ここまで8試合に登板している。スピンのきいた直球と縦に大きく割れるカーブが売り。7月中旬ころから先発とゲーム終盤の救援陣につなぐ役割を務め、徐々に信頼を勝ち得てきた。現在の巨人は結果を出した選手に対し機会を与える傾向が強く、若き右腕に白羽の矢を立てても不思議はない。

 翌週から6連戦が3週続く。木村正がヤクルト戦に先発すれば、ローテーションに余裕と選択肢が生じる。相性がいいチームにぶつけ、相性の悪いチームを回避するやりくりが、多少のローテ順変更で可能となる。先発に定着した東野は同期入団。ブレークした同じ23歳に続き、胸突き八丁を迎えるチームの救世主となりたいところだ。

 [2009年8月7日9時5分

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