<楽天0-10オリックス>◇22日◇Kスタ宮城

 楽天野村克也監督(74)が6連勝後の惨敗にあきれかえった。先発藤原が4回途中で5点を失いKOされれば、攻撃陣もオリックス金子の前に散発5安打で完封負け。勝てば8月の勝ち越しが決まった試合での敗戦に「つらい仕事やな。こんな日も会見せにゃいかんのか」とため息をついた。

 あまりの負け方に、怒りを見せることすらなかった。見せ場なしの敗戦に「明日につながらないじゃない。監督としてはこたえるよ。今日は草野球」と苦笑いしながら振り返った。ボヤキのポイントも少ない試合に、思わぬ勘違いまで起きた。「(藤原は)今日はあかんと思ったよ。先発なのに、メシをバカバカ食って。カツ丼だったかな」と、降板後にはベンチで説教までした。ところが実際に藤原の食べたのはパスタとサラダ。人違いで説教をする珍事となった。ようやくつくった貯金もたった1日で吐き出し勝率5割に逆戻り。野村監督にも藤原にも、いいところなしの1日となってしまった。

 [2009年8月23日9時48分

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