<ソフトバンク4-3オリックス>◇3日◇福岡ヤフードーム

 オリックス大石大二郎監督(50)が3日、エース金子千尋投手(25)を守護神に転向させたことを明かした。2日のソフトバンク戦からブルペン待機。この日も出番がなかったが残り28試合は守護神として起用する。

 金子は開幕から先発の軸として活躍し、8月には昨年に並ぶ10勝目を2試合連続完封で飾った。ただ、本来抑えの加藤の調子が上がらなかったことで決断。加藤を中継ぎに降格させた上で、同29日の西武戦登板後に金子に転向を打診した。指揮官が春季キャンプの前に先発6投手を集め「緊急時にリリーフに転向できる投手は?」と聞いた際、金子だけが手を挙げており、今回も快諾だった。

 金子は入団当時は中継ぎで「毎試合貢献できるのがいい」と以前からリリーフ志向が強かった。今回の転向については「まだ投げてないので、どんな感じか分かりませんけどね」と語った。大石監督は「先発投手の誰かを抑えに回すことは以前から想定していた。前から彼とはそういう話はしていたし(今季は)抑えとしてやってもらう」と説明。CS進出へわずかに残る可能性にかけ、オリックスが大胆な策を打ち出した。

 [2009年9月4日11時32分

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