<ソフトバンク4-2日本ハム>◇27日◇福岡ヤフードーム

 日本ハムがソフトバンク先発大隣の前に、わずか5安打と沈黙。優勝マジックは「7」のまま、足踏みとなった。スタメン出場の2年目中田翔内野手(20)は、7回に犠飛を放ちプロ初打点を記録した。

 2位との天王山を1勝1敗1分けで終えた梨田昌孝監督(56)は「流れがいいのかどうなのか分からないけど、最低限という感じかな」と話した。

 だが敗戦の中にも希望の光はあった。中田が7回1死二、三塁の好機に、変化球にバットを合わせて中犠飛、プロ36打席目での初打点。さらに9回には2ストライクから3球ファウルで粘った後、右前打を放った。スタンドで声援を送った母香織さん、兄龍さんの前で見せ場をつくり、「負け試合だから意味がないけど、打点を挙げられたのはうれしいです。走者をかえすバッティングができました」と白い歯を見せた。

 最短Vは10月3日ロッテ戦(札幌ドーム)に延びた。だが、29日からは本拠地8連戦がスタートする。また次カードで1つでも勝ち西武が敗れれば、4年連続Aクラスとなる「CS出場切符」も手に入る。梨田監督は「札幌に帰って、ファンに力を借りて頑張りたい」。地元胴上げはもう目の前まで迫っている。【本間翼】

 [2009年9月28日9時22分

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