福島からも大声援が2位浮上を後押しだ!

 福島市のワーナー・マイカル・シネマズ福島で1日、楽天-ソフトバンク23回戦(Kスタ宮城)のパブリックビューイング(PV)が開催され、満員の約180人が詰め掛けた。2点ビハインドの7回に、3点を奪って逆転すると、会場の盛り上がりは最高潮に。PVの熱気が、クライマックスシリーズ(CS)マジック2を決める勝利に一役買った。

 Kスタから約70キロ離れた福島でも、球場さながらの応援が繰り広げられた。7回裏にリンデンの2点二塁打で逆転した場面では、隣同士ハイタッチで喜ぶ人たちも。勝利の瞬間はジェット風船が飛び交うなど、終始興奮が冷めることはなかった。駆けつけた田中博さん(39)は「この調子でCSも行ってほしい」と既に気分はCSモードだ。

 入場無料ということもあり、午後5時30分の開場前には100人以上が列をつくった。月に1度はKスタで観戦する津田久永さん(61)は「球場は駐車場がいっぱいだと聞き、こちらに来た。こういう企画はありがたい」と大喜びだった。

 東北全体で楽天を応援しようという企画で、映画館との共催は球団としても初の試み。球団関係者によると「PVの構想はシーズン前からあった。現在チームの状態が良いため、今回の実行に至りました。今後は東北全6県でもPVを行っていきたい」と意欲的だった。CSへ進出した場合のPV開催は検討中。来季はグッズ展開など、球場観戦に負けないレベルにしていく考えだ。「東北」の名が付く楽天イーグルス。来季以降も大きく羽ばたくために、みちのく全土からの応援が何よりの力となる。【湯浅知彦】

 [2009年10月2日12時27分

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