<ヤクルト1-5巨人>◇4日◇神宮
巨人高橋尚成投手(34)が75年にわたる球団の伝統を守った。8回4安打1失点で、日本人投手では今季チーム初の10勝目を挙げた。球団創設以来、日本人投手が2ケタ勝利に届かなかったシーズンはなく、自身のレギュラーシーズン最終登板で伝統が途絶えるピンチを救った。
執念が実った。「8回を投げたことが大きいよね」。7回を投げ終え、125球。交代してもいい数字だったが続投。ヤクルト福地、野口を連続空振り三振。最後は宮本を右飛に仕留め、左こぶしをグッと握った。ちょうど投球回が144に達し、2年ぶりに規定投球回、10勝、さらに防御率2点台をクリアした。
「監督、コーチ、野手の人みんなに感謝したい。8月から考えれば、まさか2ケタできるとは」と打ち明けた。8月23日、この日と同じ神宮のヤクルト戦は5回途中1失点で降板。「悔しい思いがあった」。月が替わり、そこから5連勝。大仕事を終え「10勝を1、2日かみしめて、お酒を飲みたいね」と笑った。
ベテラン左腕の奮闘で、チームは歴史的記録に王手だ。今季89勝目で、残り2試合に44年ぶりシーズン90勝がかかる。原監督は「1戦1戦です」と目の前の試合に集中する考え。残った数字が、巨人の強さを語ることになる。【古川真弥】
[2009年10月5日8時47分
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