ソフトバンクが15日、福岡ヤフードーム内の球団事務所で今秋ドラフトに向けた編成会議を行い、1位指名では高校生を獲得する球団スタンスを決めた。角田雅司球団代表(57)は「球団の方針は出した」とだけ話したが、最上位は即戦力補強ではなく、将来チームの主軸となる選手を指名することを確認。17日に小川スカウト部長、作山スカウトがあいさつに向かう最速155キロ左腕、花巻東(岩手)の菊池雄星投手(3年)を競合指名するケースと、菊池回避のケースを検討した。

 ソフトバンクでは松中が12月に36歳を迎え、小久保は38歳と野手の高齢化が進んでいる。そのため、明豊(3年)今宮健太内野手(3年)ら高校生野手を最上位クラスに検討。センバツV右腕の清峰(長崎)今村猛投手(3年)らとともに1位候補に挙がっている。

 今後は他球団の指名動向の情報を集め、20日すぎに再び編成会議を開く予定。その際に他球団指名を含めた今ドラフトのシミュレーションを行い、最終的には29日のドラフト会議直前で戦略を見極めることになる。なお、競合指名となったケースでは秋山監督が抽選に臨むことも確認された。

 [2009年10月16日11時57分

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