<セCS第1ステージ:中日3-2ヤクルト>◇第2戦◇18日◇ナゴヤドーム

 中日吉見一起投手(25)が8回までヤクルト打線を2失点に抑え、ともに16勝を挙げ、最多勝のタイトルを分け合ったヤクルト館山昌平投手(28)との緊迫した投げ合いを制した。「今日は負けたら終わりだったので久々に緊張したけど、低めに投げてゴロを打たせるという基本に立ち返って投げました」。決して調子は良くはなかった。普段の球速が出ず、毎回のように安打を許した。走者を許さなかったのは5回の1イニングだけだったが、粘り強いピッチングで追加点を許さなかった。

 シーズン中にはしなかった験担ぎも功を奏した。試合前、井上が家から持ってきたヤクルトをイッキ飲みした。「本当は家で飲んでこようと思っていたんですけど、緊張して忘れていて…。でも、ロッカーの冷蔵庫に入っていて、聞いたら(井上)一樹さんがくれました」。試合でもヤクルトをひとのみした。

 [2009年10月19日8時43分

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