阪神が城島どりでスピード決着に大攻勢をかけた。南信男球団社長(54)は22日、城島の代理人サイドと連絡を取ったことを明かし、CS終了直後、早ければ25日にも直接交渉を持つ準備を進めた。「1番最初に動いてくれるのは誠意」と熱意を重視する城島に好印象を与えたのは確実だ。

 この日午前中に城島が行った電話会見の内容を入手すると南球団社長は「本人と直接話し合わないといけない」とはやった。

 古巣のソフトバンクが態度を決めかねている間に代理人とアポイントを取り、“獲得オファー”もいの一番で届けた格好だ。

 獲得交渉には、真弓監督の出席も内定している。捕手、打者としての高い評価と期待感を直接伝えることで、決断を促す狙いだ。南球団社長は「出場機会は最終的に現場の監督、コーチに任せること。誰であれ(ポジションは)競争になるしお互いに納得すればいい」と見解を示した。4年総額20億円を基本とした条件面や不動のレギュラー捕手が不在というチーム状況は、すべて城島入団への好材料になる。

 [2009年10月23日9時40分

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