阪神は補強の最終段階として、投手獲得に専念する方針を固めた。南信男球団社長(54)は30日に西宮市内の球団事務所で取材に応じ、今後の戦略を明かした。「あとは投手だ。ジェフとアッチソンの代わりがいる」。前マリナーズの城島健司捕手(33)が加入し、ドラフトでも強肩外野手の2選手を指名。これで野手の大型補強は凍結する考えだ。

 これまでブルペンの中心で活躍した「J」と「A」の退団が決定的。残留交渉を続けているアッチソンだが、南球団社長は「まだ交渉する時間はあるが、もう難しいだろう」とメジャー流出の覚悟を決めている。ウィリアムスも左肩手術を行い、復帰は早くても来シーズン中盤の見込み。大きく空いた穴を新外国人で埋める方針だ。

 同球団社長は週明けの11月2日にもキャンプ地の安芸を視察する。その場で、編成会議を行う予定だ。外国人に関しては「投手は4人置いてもいい」と話した。残留が決まっているジェンに新たな3投手を加え、野手ブラゼルを含めた5人制を敷く可能性がある。また将来性のある外野手をドミニカなど中南米から獲得し、育成するプランもある。今オフは順調に補強が進んでいる。トレードも含め、投手補強を成功させて、来季に向けて盤石の布陣を組む。

 [2009年10月31日11時32分

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