ヤクルトからドラフト5位指名された日大国際関係学部の松井淳外野手(21)が24日、育成2位の麻生知史内野手(22)とともに仮契約を結んだ。背番号は「57」に決まり、契約金3500万円、年俸800万円でサイン。さらに羅本新二担当スカウト(54)からは「ヤクルトのマツジュンになれ!」と人気アイドルグループ「嵐」の松本潤(26)級?

 の期待をかけられた。麻生は支度金300万円、年俸300万円で仮契約した(金額は推定)。

 松井に寄せるヤクルトの期待は「走攻守」3拍子そろった能力…だけではなかった!?

 同姓の大リーガー松井秀喜(35)と同じ、強打が持ち味の左打ち外野手。浮かぶニックネームは「ヤクルトのゴジラ」かと思いきや、羅本スカウトは「顔はこっちの方がいいでしょ。ゴジラより『ヤクルトのマツジュン』になってほしい」とぶち上げた。

 マツジュンといえば、アイドルグループ「嵐」の松本潤の愛称。177センチ、88キロの屈強な体の松井とは対照的だが、それは球団の「ファンに愛されてほしい」という願いの表れだ。希代のイケメンの愛称を与えられた、松井も「中学時代は『マツジュン』と呼ばれていたんです。(松本潤は)自分とは遠いけど、うれしいです。身だしなみにも気をつけないと」と喜んだ。

 もちろん見た目だけではない。羅本スカウトは“本業”の方でも「足もあるし肩も強い。外野の一角を担うだけの力は持っている。(走攻守そろった大リーグ)岩村明憲のように、いずれ3番を打てる打者になってほしい」と話した。

 心強い支えもある。2軍真中満打撃コーチ(38)は、日大国際関係・和泉貴樹監督(55)の日大本校監督時代の教え子。同監督も「彼(真中)は分かっているでしょう」と、良き相談相手になってくれるはずだ。静岡学生リーグ初のNPB(日本野球機構)入り。ヤクルトのマツジュンが「1日でも早く1軍に」駆け上がる。【今村健人】

 [2009年11月25日12時1分

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