阪神が中継ぎ補強として、ランディ・メッセンジャー投手(28=マリナーズ)の獲得を目指していることが6日、分かった。今季限りでアッチソンが退団し、右のセットアッパーを探していた。現在は自由契約の立場で交渉を進めており、順調に行けば、今週中にも合意に達する見込みだ。

 球団は、パワーピッチャーを中継ぎ右腕の条件に挙げていた。メッセンジャーは2メートル近い長身から力強いストレートを投げ下ろす。メジャー通算5年間で173試合に登板。主にリリーフの役割を果たした。ここ2年は出場機会が減ったが、06年からの2年間は60試合前後とフル稼働した実績がある。

 大物捕手の“お墨付き”も期待を膨らませる要因だ。マリナーズでは阪神に加わった城島とバッテリーを組んでいた。最有力候補に絞った後、城島にも参考意見を聞き、日本で成功する可能性がある素材という評価を得た。過去にもアッチソンの活躍を予想した経験がある。自らが投球を受けていたのは何よりも大きい。

 来季はV奪還が大きなテーマとなる重要なシーズン。城島の加入により、打力の向上は間違いなく、投手陣の整備に力を注ぐ方向だ。特にウィリアムスも退団したことで、ブルペンは手薄になっていた。いかに先発から藤川につなぐかが鍵を握る。そんな使命を担う存在として、間もなくメッセンジャーが猛虎の一員となる。

 [2009年12月7日11時38分

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