阪神平野恵一外野手(30)が、ライバル関本賢太郎内野手(31)に宣戦布告した。19日、滋賀・大津市内にある琵琶湖グランドホテル・京近江で行われたトークショーに、チームメートの葛城と参加。来季目標の1つに、今季、定位置奪取を目指す二塁での連続守備機会無失策記録の更新を掲げた。

 二塁手の連続守備機会無失策記録といえば、ライバル関本が07年に樹立。それまでのセ・リーグ記録だった元中日立浪の記録を更新し、最終的に804まで伸ばした偉大な数字だ。平野は「決して簡単なことじゃない。でも、そういう目標を持つことが大事。何かすごいことができればと思っている」と自らに言い聞かせるように話した。

 阪神に移籍後、この2年間は二塁手で開幕スタメンを勝ち取った実績を誇る。ただ、小技をこなせる器用さと、外野でも広い守備範囲を誇ることから、外野と併用されるケースが目立ち、今季はともに79試合ずつの出場だった。それでも平野は「1つのポジションの方が成績が残ると思う。チーム状況もあるので(勝利への)貢献が前提ですが、お前じゃなきゃダメという選手になりたい」と語っており、来季は本職の二塁で勝負する考えを持っている。

 加えて、来季はこれまで以上に走塁へ対する意識改革に乗り出すことも宣言済み。45盗塁をシーズン目標に設定しており、引退した赤星に代わって自らが率先してチームをけん引する覚悟でもいる。「まずはケガをしないこと。オープン戦からしっかりアピールして、開幕(スタメン)は頂きたい」。1歳年上のライバル関本との定位置争いは、1歩も引くつもりはない。

 [2009年12月20日12時0分

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