カウント0―2は温かく見守って!

 阪神江草仁貴投手(29)が、甲子園のファンに異例のお願いをした。20日、阪神競馬場でイベントに参加。ウィリアムス、アッチソンが抜けた来季の中継ぎ陣でキーマンになる左腕は「カウント0―2になって、ファンのため息が聞こえるとやっぱり(精神的に)こたえるんです。せめて0―3まで待ってください」と呼びかけた。

 今季は63回を投げて40四球。藤川の57回2/3で15四球、アッチソンの90回で20四球に比べると多い。「四球を出したり、打たれれば、ヤジが飛ぶのは当然だし、もちろん自分が悪いんです。ただ0―2で『オイオイ』とか『アー』という声が聞こえるのは…。0―2はまだ(勝負の)途中ですからね」。

 もちろんお願いするだけじゃなく、努力もする。来季はメンタルトレーナーの久瑠あさ美氏と年間契約する方針。異例のお願いと同時に、カウント0―2でファンにため息をつかせないような信頼感も身につける覚悟だ。

 [2009年12月21日11時28分

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