オリックス岡田彰布監督(51)が26日、阪神を離れてもトラを救う考えを明かした。絶滅の危機にあるインドのトラを保護するため、阪神監督時代の06年から3年間、私費で公式戦の勝利数(240)と同数の「トラ保護レンジャーキット」(1セット9000円)を野生生物保全論研究会(JWCS)を通じて寄贈してきた。09年シーズンはタイガースのユニホームを脱いだが、トラ保護活動への関心は高く、この日までに、金一封の形で寄付したことを明かした。

 今回からは同様な境遇にある象も救済の対象とした。「象も困っているということやったからね。(慈善活動は)高い給料をもらってる野球界が一番やらなあかんこと。オリックスでは勝敗に関係なく続けたい」と毎年、一定金額を寄付し続ける考えだ。キットはあとを断たない密猟者に対抗する保護レンジャーの装備で、リュックサック、防寒着、ヘッドランプなどが含まれる。来季はトラと象を救い、最下位の猛牛も救う戦いになる。

 [2009年12月27日11時10分

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