ヤクルトが若手の大成のために“おはらい”。10日、戸田の2軍球場で新人合同自主トレがスタート。高田監督やコーチら首脳陣が見守る中、緊張した表情で体を動かした7人のルーキーだが、夜になっても、その表情が変わらない日々が続いている。2軍寮で心霊騒動が起きているのだ。チーム関係者は「おはらいも検討しなくてはいけない」と対策を講じる考えを示した。

 奇妙な現象は以前からたびたび起きている。2階は会議室などで、選手の部屋は3~5階のみという構造の寮だが、深夜になると、誰もいないはずの2階にエレベーターが止まっていることがしばしば…。地下の浴場では、若手投手が入浴中に鏡越しに人影を見たという話もある。

 1月6日の夜には、ドラフト2位の山本哲哉投手(24=三菱重工神戸)が4階の自室で奇妙な物音を聞いたり、閉めたはずのドアが開くという不思議な体験をしたという。この日、ともに汗を流した1位指名の中沢雅人投手(24=トヨタ自動車)も「僕は霊感はないんですが、山本は何か感じたようです…」と顔をこわばらせた。

 この日のスタッフ会議で、2月の沖縄キャンプでは11日から3日間、紅白戦を行うことも決定した。1軍での活躍に向けてアピールに燃える新人や若手が、寝不足になって練習に支障が出てはいけない。不安を解消しておきたいところだ。【由本裕貴】

 [2010年1月11日9時7分

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