背番号「19」が魂を受け継ぐ。阪神蕭一傑投手(24)が18日、西宮市の鳴尾浜球場でのトレーニングを開始した。練習後には、小林繁氏(享年57)の死を悼み、決意も新たに、偉大な先輩の遺志を受け継ぎ2年目のブレークを誓った。

 訃報(ふほう)に接したのは、17日の夕方だった。テレビの報道を見ていた。「江川さんのことで有名になったこと、サイドスローのエースだったことは知っています」。台湾出身の蕭一傑と小林氏は直接の接点はなかった。だが、昨年のフェニックスリーグ(宮崎)で1度対面し、あいさつを交わしていた。「近くで見るとオーラがある方でした」。Gキラーで最多勝、沢村賞を獲得した大先輩の印象は色濃く残っていた。

 「すごいピッチャーだったのでその魂を受け継いで、亡くなった今年、タイガースの19がスポットライトを浴びるように頑張ります」。08年ドラフト1位右腕が、時代を越えて再びタテジマの「19」に輝きを取り戻す。

 [2010年1月19日11時44分

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