ジョーにすべて従うぜ!

 阪神の新助っ人で中継ぎ右腕として期待されるランディ・メッセンジャー投手(28=マリナーズ)が19日までに、米ケンタッキー州で日刊スポーツの取材に応じ、マリナーズ時代の同僚・城島健司捕手(33)に絶大なる信頼感を示した。捕手としての技術、リードを絶賛して「絶対的に従うよ」とコメントした。最高の女房役とのタッグが復活するとあって、日本での活躍にも自信をのぞかせた。

 メッセンジャーは最愛の“女房”との再会を待ち切れない様子だ。ジョージマの話題が出ると、ほとばしる愛情を一言一句に含ませ、これ以上ないラブコールを送った。

 メッセンジャー

 彼のことは心から尊敬している。ミットを構える位置の的確さ、二塁への素早い送球など超一流の捕手だ。バッテリーを組んだとき、投げたいボールと彼の出すサインは99%一致していた。それほどの信頼感がある。僕は日本の打者を知らないし、絶対的に従うよ。

 メッセンジャーはマーリンズ、ジャイアンツを経て08年7月にマリナーズとマイナー契約。城島とは古巣でバッテリーを組み、長所は知り尽くしている。一方の城島も球団と補強リストを検討した際、メッセンジャー獲得を強く推薦。絶大なる信頼関係が築かれており、再タッグ結成が成功を収める可能性は極めて高い。

 虎ではアッチソンに代わるセットアッパーとして期待される。前任者は昨季75試合で5勝3敗、防御率1・75と圧倒的な数字を残したが、負けない自信はある。「昨季マイナー(3Aタコマ)では52試合に投げたから、期待してもらっていい」。06年からの2年間でメジャー119試合登板とフル稼働も経験。2メートル近い長身から重たい直球を投げ下ろすパワーピッチャーという印象が強いが、カーブ、スライダーなど4種類の球種をコーナーに投げ分ける技術もあるという。

 現在は自宅のある米ケンタッキー州で自主トレ中。「自宅で馬や犬にエサをやることを日課にしたりして過ごしている。山沿いの街なので、自然の中でのランニングが中心だね」。着々と下半身強化を進めているが、来日が待ち遠しくて仕方がない。「城島から『甲子園には毎日、5万人ものファンが足を運んでくれる。阪神球団の組織力も日本有数だ』と聞いた。大観衆の前で投げるのが本当に待ち切れないよ。異なる文化の中で野球をすることを、心から楽しみにしています」。ジョー先生の教えに従い、異国の地で成功をつかむ。

 [2010年1月20日11時33分

 紙面から]ソーシャルブックマーク