中日のドラフト5位大島洋平外野手(24=日本生命)が、開幕スタメンに1歩前進した。楽天との練習試合に7番右翼でフル出場。2回先頭の第1打席で、先発田中から右中間三塁打を放った。2ボールからの直球系。「思ったよりスピードは感じなかった。これからどんどん速くなっていくんだと思う」と、冷静に振り返った。

 三塁を陥れた走塁も光った。打ってから1度もスピードを緩めず、思い切りよく二塁を蹴って三塁に足からスライディング。「二塁を回ったところで、いけると思いました」。次の塁を狙う姿勢と、それを支える走力を見せつけた。

 再三の好守もあった。1回先頭・渡辺直の右前への当たりをスライディングしながらダイレクトキャッチし、先発山井の立ち上がりをアシスト。大量リードされた8回1死一、三塁では、右翼の定位置でフライを捕球し、本塁にワンバウンドのストライク返球。タッチアップを狙う三塁走者を補殺した。

 8回の打席では当たり損ねが適時内野安打になるなど、運も味方につけている。2安打1打点の活躍にも「(同じ新人外野手の)松井佑も打ってますから」と無欲を強調。同様にこの日2安打したライバルの存在を刺激に、走攻守でアピールを続ける。【村野

 森】

 [2010年2月24日10時59分

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