米アリゾナ州のウインターリーグ(AWL)に参加している吉田えり投手(18=ユマ)が、米独立リーグ「ゴールデンベースボールリーグ(GBL)」の「チコ・アウトローズ」からドラフト指名された。地元紙ユマ・サン電子版が25日(日本時間26日)、報じた。入団すれば、米国の男子プロリーグでプレーする初の日本人女性選手となる。

 吉田はこの日、所属事務所を通じて「両親と話し合って前向きに考えたい」とコメントした。一報を聞いた父勇さんも「とにかくびっくりです」と驚きを隠せなかった。メールでも娘から連絡を受けたという。今後は条件面だけでなく、生活環境面も調べて決断することになる。勇さんは「移動が長く、多いと聞いているし、それが一番心配。実際に経験した人に聞いてみないと」とも話した。

 GBLは昨年、伊良部秀輝氏がプレーしたロングビーチも所属する独立リーグ。伊良部氏やホセ・リマ投手(元アストロズ)ら、大リーグ、マイナーリーグ経験者も多く、レベルもAWLより数段高い。

 吉田は米国でオファーがない場合には、帰国後、ジャパン・フューチャーベースボールリーグ三重に入団する予定だった。

 過去には97年~00年にアイラ・ボーダーズ投手が他の独立リーグで初の女性選手としてプレー。00年には日本で近鉄の入団テストを受けたが不合格になった。

 [2010年2月27日8時1分

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