西武ドラフト1位ルーキー雄星投手(18=花巻東)が、キムタク魂を胸に1軍昇格を目指す。7日に亡くなった巨人木村拓也コーチとは、3月2日に都内で行われた新人研修会で会い、講演を聞いて感銘を受けた。練習した西武第2球場で訃報を伝え聞き「講演が今も心に残っています。あの講演があったおかげで活躍できたと言われるようになりたい」と決意を新たにした。

 約45分の講演は、ドラフト外で入団して何度も壁にぶつかりながら、プロで生き抜くために考え、チャレンジした経験を熱く語ったものだった。雄星は「自己限定しないこと」が特に印象に残っているという。自分の可能性を信じ、限界を設けず、あきらめずに全力を尽くすこと-。本来の力を発揮できずに苦しんでいる自らの現状と照らし合わせ「今できることを一生懸命やりたい」と話した。

 8日の練習試合で、社会人・日本通運戦(西武第2)に先発する。3イニングの予定で「前回とボールが変わったところを見せたい」と意気込んだ。

 [2010年4月8日8時12分

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