巨人木村拓也内野守備走塁コーチの訃報(ふほう)に、広島球団も悲しみにくれた。2日の試合前練習中にくも膜下出血で倒れたマツダスタジアム(広島市南区)のホームベースに7日午前10時頃、広島松田元オーナーが花を供えた。松田オーナーをはじめ、球団職員ら約50人が黙とうをささげた。松田オーナーは「まだ37歳。広島に11年半も在籍した選手だったし、回復を願っていた。現役時代は(将棋の)香車みたいな一直線のプレーをする選手だった。毎年、レギュラーの座を約束されない状況から結果を出し続けた。捕手、外野手、内野手、スイッチヒッターと自分が必要とされる場所を探し、成し遂げた。人間的に素晴らしく、いつかは指導者として広島に戻ってきてほしかった。本当に残念です」と故人をしのんだ。

 [2010年4月8日9時26分

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